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おでろでゅろでゅろ

擬音のようにふわっとした色々

WELQの炎上って? 結局キュレーションメディアでなにをしたかったのか

サトウ タカシです。

DeNAの医療系キュレーションメディア「WELQ」が大炎上していますね。

dena.com

 

さてさて、医療という人の命に関わるものについて、企業が持つメディアがデマやデタラメのような情報

(「医学的知見を有した専門家による監修がなされていない記事」と表現されています)

が大量に存在することはもちろん悪いことなんです。

なんですが、きっとWEBメディア界隈のお仕事に全く関心がない人はきっとこう思うはずです。

「なんでわざわざ金払ってこんなサイト作ったの?」

「物が売れるわけでもないのに、なんでデタラメとわかっていて大量の記事を載せたの?」

 

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そこのところをわかりやすく解説しているサイトがないので、書いてみようかなと思います。

 

疑問1 「何のためにWELQのようなサイトを作るの?」

WELQを含め、今流行りのキュレーションメディアというのはそのものがECサイトのように売上を出せるものではありません

ではなぜこぞって大手企業が自社でメディアを立ち上げるのでしょうか?

大きな理由は「自社サービスへの入り口」の役割を見込めるからです。

 

たとえばAm●zonがメディアを作ったとします。

そのメディアのある記事が「お掃除特集」として便利な生活の知恵をまとめていたとしましょう。

そのページに到達するユーザは

『年末 掃除 コツ』

とかでググって到達するわけです。

さて、その記事の最後に『吸引力が変わらないスタイリッシュな掃除機』とか『お掃除出張サービス』とかのリンクを張っていたらどうでしょう?

その記事を読む人はそもそも興味があって読んでいるので、とても注文する確率が高くなります。

 

ざっくりいうとこれが主な役割です。

「それって広告でやれば良いんじゃないの?いっつもネットサーフィンしていると出るじゃん」

って言う疑問もあるかと思いますが、広告を出すのにも結構なお金がかかります。

それよりはメディアを運営するほうが費用対効果をあげるやり方があるってことですね。

それがクソ記事が量産された理由へとつながっています。

 

疑問2 「なんで嘘やデタラメが大量に載っていたの?」

疑問1でどうして作るのか、どうやって儲けるのか、という点はざっくりわかっていただけたかと思います。

では、その記事をユーザに読ませる(=入り口に到達させる)にはどうしたら良いでしょうか?

広告を出すのでは結局意味がありません。

すごく簡単です。

『ググったときに上位に来る』ようにすれば良いのです。

「そんな簡単にできるのかよ。大企業ってすげえなー」なんて思いますが、めっちゃ大変です。

 

そこで出てくるテクニックが個人的に『聞いたことはあるけど実際よくわからないIT用語』の上位に来るであろう

SEO(検索エンジン最適化)

です。

ものすごく乱暴に説明すると『あるページをググったときに上位に持ってこさせるコツ』みたいなものです。

 その中で重要なコツになるのが

・ページあたりの情報(文字数)が多いこと

・ページに検索のキーワードがたくさん含まれていること

・サイトに大量のページ(記事)があること

だったりします。

(めちゃめちゃざっくりなので、本気で参考にしないでください!)

 

ここまでくればある程度予想がつくかもしれませんが、

『コピペ・盗用でもいいから大量の文章の記事』

『文章量の多い記事は検索キーワードに引っかかりやすい』

『その記事を量産すればサイト全体の評価が上がる』

という事になります。

 

さて、1と2を踏まえてまとめると・・・

 ・企業は自社の商品やサービスを利用させるための従来の広告に変わる集客装置が欲しい

 ・そのために入口になるメディアを立ち上げる

 ・メディアとしてユーザを引っ掛けやすくするためにGoogleの検索時の表示順位を上げたい(=SEO)

 ・SEOのために手っ取り早いのは人海戦術』で『コピペ・盗用でもいいから』記事を量産しよう!

となるわけですね。 マジ害悪

 

本来の商品宣伝のためのメディアって

『頑張って面白い記事を書いて、商品の魅力を伝えて買ってもらおう!』

っていうあり方だったはずなんですが、その面白い記事も人海戦術で量産されたゴミ記事によって検索結果の2、3ページ目へと追いやられていくわけです。悲しいことですが。

 

今回のDeNAの件については実は全くもって珍しくなく、

「今更何をそんな当たり前のことで...」

と業界の中の人は思っていたりします。

本当は良いライターを雇うなり育てるなりしてやれば良いんですけどね。

悲しいことにコピペのほうが安くて早くて強いことが多いんです。

 

Googleがきっと対策に動くとは思いますが、結局いたちごっこになるんじゃないかなぁ、とも思います。

まずはみなさんが、質の悪いキュレーションメディア経由でサービスを利用しなくなれば良いのかな、と思います。